手軽にできる薬膳のお話<3月号> 
2022/03/01 
まだまだ肌寒さを感じる3月。21日の春分を経て本格的にうららかな春の陽気を感じる日が増えていきますね。周りを見渡すと、日を追うごとに季節の花が開き、自然界に生きる生命の輝きを感じることでしょう。

生命活動が活発になる3月は、人の体も活発な身体活動に向け冬場に溜まった老廃物などを代謝させ本格的な活動期を前に身軽な体に整える時期になります。そのため、解毒の臓器である肝臓の働きが活発になります。体内の循環も活発になる反面、体の弱いところに滞りが発生し不調が出やすくなります。天気が良い日は服装に気を付けるなど、上手にクールダウンしながら体調を整えていきましょう。

3月は、肝臓の働きを助ける食材を多めに摂ることと、気温によって体を温めたり冷やしたりと臨機応変な対応を心掛けましょう。
今月のおすすめ食材は、ねぎ、菜の花、春菊、三つ葉、きゃべつ、ちんげんさい、ブロッコリー、オレンジ、グレープフルーツなど旬の野菜や果物。いわし、ぶり、たら、いか、牡蠣、帆立貝、ひじき、若布など海の幸。納豆、卵、乳製品などもおすすめです。
おすすめの生薬は、よもぎ、シナモン、金柑、胡麻、ジャスミン、ペパーミント、小豆、クコの実など。
それでは、身近な食材を上手に取り入れ、健康な毎日をお過ごしくださいね。

おすすめメニュー
葱と鰹節入り納豆、五目あんかけ、ミントティー、ひじき煮、茶わん蒸しなど

前橋市本町2-5-4  二階
薬膳イタリアンレストラン  
LA ITAMESHI オーナーシェフ
国際薬膳食育師・薬膳調整師
松井 克行